いじめのサインを見逃さないために
保護者向け

いじめのサインを見逃さないために

記事一覧 2026.02.08 約7分 保護者向け

子どもがいじめ被害を受けているときに現れるサインとは。学校に行きたがらない、成績の急落、持ち物の破損など、見落としがちな変化のチェックリストを紹介。

子どもがいじめを受けているとき、多くの場合、子ども自身は「言ったら余計ひどくなる」「親に心配かけたくない」「自分が弱いから」と考えて、周囲に打ち明けられないでいます。だからこそ、保護者や教師が日頃からサインに気づくことが非常に重要です。

なぜ子どもはSOSを出せないのか

文部科学省の調査では、いじめを受けた子どもの約4割は「誰にも相談しなかった」と回答しています。その理由として最も多かったのは「自分で解決したかった」「大したことではないと思った」「相談しても無駄だと思った」でした。

子どもは言葉でSOSを出す前に、行動や体調の変化でサインを出すことがほとんどです。これらの変化を「気のせい」と流さず、丁寧に観察することが早期発見の鍵となります。

保護者・家族が気づけるサイン

行動の変化

  • 学校に行きたがらない、登校前に腹痛・頭痛・吐き気を訴える
  • 帰宅後に元気がなく、部屋にこもりがちになった
  • 食欲が急に落ちた、または過食気味になった
  • 夜眠れない、悪夢を見ると言う
  • 急に友達が減り、放課後遊ばなくなった
  • 電話やLINEの着信を気にしすぎる、または無視する
  • スマートフォンを見て突然落ち込む

持ち物・外見の変化

  • 教科書やノート、文房具が破損・紛失している
  • お金を何度もなくす(恐喝されている可能性)
  • 服が汚れたり破れたりして帰ってくる
  • 体に傷や痣があるが説明が曖昧
  • 給食費・交通費以外にお金をせがむようになった

言動の変化

  • 「学校がつまらない」「誰とも話したくない」が増えた
  • 特定の友達の名前が全く出なくなった
  • 「死にたい」「消えたい」などの言葉を口にする
  • 急に学校の話をしなくなった
  • 自己否定的な発言が増えた(「自分はダメな人間」など)

注意: 「死にたい」「消えたい」という言葉は絶対に冗談で流してはいけません。すぐに専門家に相談してください。24時間子どもSOSダイヤル:0120-0-78310

教師・学校関係者が気づけるサイン

  • 特定の授業や休み時間に欠席・保健室への回避が増える
  • グループ活動でいつも一人になっている
  • クラスの誰かに何かを言われると表情が変わる
  • 提出物が急に出なくなった、成績が急落した
  • 掃除や係活動を一人でやらされている
  • 給食の時間に孤立している

声のかけ方・聞き方のポイント

サインに気づいたとき、どのように子どもに声をかけるかがとても重要です。責めたり詰問するような聞き方は、子どもが心を閉ざす原因になります。

効果的な声のかけ方

  • 「最近元気ないみたいだけど、何かあった?」と穏やかに
  • 「話したくなったらいつでも聞くよ」と安心感を与える
  • 「あなたのことが心配」と自分の気持ちを伝える
  • 話してくれたら「話してくれてありがとう」と感謝する
  • 「それは大変だったね」と共感する言葉を先に言う

避けた方がよい言葉

  • 「なんでもっと早く言わなかったの?」(自責させてしまう)
  • 「あなたにも問題があるんじゃないの?」(傷つける)
  • 「気にしすぎだよ」(軽く見ている印象を与える)
  • 「先生に言ってやる」(子どもの意向を確認せず行動しない)

気づいたら、まず何をすべきか

  • 子どもの話を最後まで聞く(途中で否定しない)
  • 子どもの気持ちを確認しながら、次のステップを一緒に考える
  • 学校の担任・スクールカウンセラーに相談する
  • 必要に応じて教育委員会や専門機関に連絡する
  • 子どもに「あなたは悪くない」と繰り返し伝える

大切なこと: いじめの相談は「過剰反応では?」と迷わず、気になったら行動しましょう。早期対応が子どもの心の回復を大きく左右します。

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